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「株主優待が株価にもたらす独自効果」とは

証券アナリストジャーナルVOL.55 NO.10が届いています。

普段はさらっと目を通すだけなのですが、今回は気になる論文が。
株主優待が株価にもたらす独自効果」というものです。

証券アナリスト_2017

少しエッセンスを紹介したいと思います。

■配当・自己株式が株主価値に与える影響
完全な資本市場において株主還元の方法は株主価値に影響を与えない(MM理論)。
・一方、配当や自己株取得のアナウンスが株価を上昇させることを示す実証結果は多数

■配当/自己株式取得と株主優待の違い
皆さんはどの仮説に賛成票入れますか?

①優待/配当代替仮説
優待の金銭的な価値に焦点を当て、優待の効用は同額の配当と同じで両者は代替可能。

②ギフト効果仮説
株主優待は配当と異なり、ギフトとしての特別な効用を持つ。
優待品には同額の配当より株主の満足度を高める「ギフトプレミアム」がある。

③保有効果仮説
ある価値のものを新たに得る効用より、今持っている同等の価値のものを失う痛みの方が大きい。
株主優待に保有効果が生じていたとすると、同額の配当を得たとしてもトータルの効用は負となる。

私は今までの自分の経験や皆さんの反応見ていると②かな~(=゚ω゚)ノ

■その他
優待利回りの計算方法は以下の2通りで計算しています。
こういう考え方はなかったですね。使う機会はなさそうですが。

個人株主優待利回り = 一株当たり優待額÷株価×100
実質株主優待利回り = 優待額×全株主数÷株主時価総額×100


ネタがないので珍しくアカデミック路線で攻めてみました(^-^)/
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RYU

Author:RYU
某企業で財務の仕事をしています
その知識を投資に活かしています

日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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☆ダイヤモンド・ザイ2018年6月号
☆ネットマネー2017年8月号
☆マネーポスト2017年春号、夏号

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