「
熱狂宣言」(小松成美/幻冬舎)について紹介します。

「ダイヤモンドダイニング」(現株式会社DDホールディングス)の創業社長・松村厚久氏。
彼の秘めた苦闘の日々を克明に綴る渾身のノンフィクションです。
私が当社の株式購入を検討しているという話をしたからでしょうか。
某クロコレさんから次までに読んでおくようにとこの本を押し付けられました( ̄^ ̄)ゞ
正直に言うと良く分からない会社だな、というのが当社への印象でした。
様々な業態の店舗があり、店名や内装が奇抜(笑)
今回本書を読んでその辺りについては理解が深まりました。
後は実地訪問が必要ですね(^^)/
さてここからは私が気になったポイントをいくつか紹介したいと思います。
①クリエイティブは目からこれは凄く良い言葉だなと思いました。
インプットした情報こそが新しい店のイメージやストーリーを作るための材料になる。
やはりインプットを欠かさず、常にみずみずしい自分でありたいですよね(=゚ω゚)ノ
②外食産業外食産業について勉強になりました。
松村氏は津田沼のサイゼリヤでバイトをはじめたのがこの世界に入るきっかけだったのですね。
地下って書いてあるからあの店かな?でも店名が違うし…
丸井があるって書いてあって時代を感じました(笑)
立地、コンセプト、シェフの重要性、(相変わらずの)銀行の対応、資金繰り…
外食のリアルが感じられます。
③故郷への郷愁、溢れる思い(略)なぜ、両親が東京人ではなかったのか、と。東京に生まれれば、訛りもなく、子供の頃からカッコいいものだけに囲まれて、世界からの情報をたくさん得られていたのに、と。でも、東京で身を粉にして一心不乱に働いて、ふと気付くと、いつも故郷の風景を思っている自分がいました。
この気持ちは良く分かります。
ここまで強いものではありませんが。故郷は良いモノです(しみじみ)。
村松氏は土佐の食材を扱う店を出し、よさこい祭りに参戦する。
思いをしっかりと結実させているのが素晴らしいですね。
④上場するということ盟友のことばとしてエー・ピーカンパニー(AP)の米山社長が登場します。
エー・ピーカンパニーに東証1部上場を先行され、株式の時価総額でも抜かれるというくだりがあります。
2019/7/12現在 時価総額
DD社 18,286百万円
AP社 3,669百万円
随分と差がついてしまいましたね…
しかしこれがゴールではありません。(株主として)AP社の今後に期待しましょう( ̄^ ̄)ゞ
それにしても上場の部分は投資家&財務担当者として興味深かったです。
直接上場審査の仕事を行ったことはないですが、この部分は概ね理解できます。
株式上場の機会に、上場審査があって、隠されていたものがすべて浮かび上がりました。上場とは、そういうものなんです。松村社長は、人間関係や会社の成り立ちも含め、前時代との決別を感じていたと思います。
という訳で、松村社長の熱狂に心が熱くなりました。
まさに熱中屋(笑)
※2019年10冊目
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