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ビジネスエリートになるための 教養としての投資

「ビジネスエリートになるための 教養としての投資」(奥野一成/ダイヤモンド社)を読みました。
※2020年22冊目

ビジネスエリートになるための 教養としての投資_2020

著者は農林中金バリューインベストメンツCIOです。
CIOはChief Investment Officerの略称です。

ただし本書は株式投資のノウハウがメインではありません。
中心テーマは投資をすることがビジネスパーソンとしていかに重要であるかという点です。

投資で成功するためには「総合力」が重要になってきます。
様々な知識を総動員して結果に結びつけていく作業プロセスは投資もビジネスも同じと説きます。

投資で成功するにはビジネスに必要な知識を総合的に高めていく。
そうすると自分の資産を大きく殖やすことができる。結果的にビジネスにも成功できるという論法です。

「投資をすれば働き方のマインドが変わる」というのはその通りだと思います。
ただし、「考える」ことが重要です。


さて、奥野さんの投資といえば「売らなくていい会社しか買わない」です。

「構造的に強靭な企業」に投資することを推奨しています。
これは以下の3つの要素に支えられています。

高い付加価値=本当に世の中にとって必要か?存在意義
高い参入障壁=今更その人たちの向こうを張って勝負しようと思わないほど圧倒的に強いか?
長期潮流=不可逆的であると言い切れるもの

ちなみに長期潮流は高い付加価値と高い参入障壁があってこそのもの。
長期潮流は環境やAIといった投資テーマとは異なる点に留意が必要です。


全体を通して奥野節がさく裂しています(笑)

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プロフィール

RYU

Author:RYU
某企業で財務の仕事をしています
その知識を投資に活かしています

日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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雑誌に掲載されました

☆ダイヤモンド・ザイ2018年6月号
☆ネットマネー2017年8月号
☆マネーポスト2017年春号、夏号

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