トラスコ中山 交際費の税務
- 2021/04/26
- 20:00
トラスコ中山は工場や屋外作業現場向け工具、消耗品、機器の卸。
ホームセンター向けにも販売、PB商品強化。
買付日 : 2020年3月
数量 : 100株
取得単価 : 2,111円
今回は業績について紹介します。
2020年12月期(4Q)
■売上高 213,404百万円(△3.3%)
■営業利益 11,017百万円(△20.1%)
■当期利益 8,007百万円(△16.7%)
・主力のファクトリールートで販売が減少
・減価償却費、支払手数料の増加により減益
ファクトリールート は消耗品は徐々に回復基調となりましたが、設備投資案件は引き続き停滞しました。
eビジネスルートはBtoCの通販企業への受注が増加し、依然として売上高は拡大傾向です。
ホームセンタールートは巣ごもり効果、仕入先変更による売上高増加、プロショップへの売上拡大も継続しました。
減価償却費の増加は以下の通りです。
・物流センター「プラネット東北」「プラネット南関東」建屋、物流機器等(+673百万円)
・基幹システム「パラダイス」リニューアル(+626百万円)
支払手数料はシステム関連保守点検費と新システム初期対応費用です。
うちの会社だと情報システム費で処理する内容ですね。会社によって色が出て興味深いです。
配当金領収書に総会決議通知が同封されていました。
質疑応答には株主優待制度を継続しないのかという質問があります。
こちらには再開の予定なし、税務上損金算入できず負担があるからという説明があります。
(そんなことは始める前から分かり切っていることですが…)

次期は増収増益を見込みます。
基本は増収での増益ですが、広告宣伝費177百万円の削減効果が含まれます。
はい、これが株主優待の費用ですね。
配当は当期比+3.5円を見込みます。
まだ前期比では△2.5円の水準です。
トラスコ中山(東証1部、9830)の主な指標(2021/4/23現在)
■ 株価 : 2,765円
■ PER(予想) : 19.15倍
■ PBR(実績) : 1.37倍
■ EPS(予想) : 144.37
■ 1株配当(予想) : 36.50円
■ 配当利回り(予想) : 1.32%
■ 株主優待
なし
株主に交付する優待利用券等の税務上の取り扱いについて確認しておきましょう。
基本は優待利用等による利益の供与があった時に交際費等の支出があったものとみなされます。
金額は売上原価相当額、減価償却費相当額は控除となっています。
(色々前段があるのですがそこは割愛)
株主優待金品の送付費用も交際費等として取り扱う必要があります。
ちなみに法人が得意先等に対する接待等に付随して支出する費用も交際費等ですからね。
交際費になると基本的には損金不算入。
つまり費用として差し引くことができず、その分だけ利益がかさ上げされます。
そうなるとその利益に係る税金が増えるという流れになります。
つまり課税所得がない赤字企業が安心という訳ですね(違
ちなみにこの本、目次見ているだけで面白いです。
口止め料、チップ代、総会対策費、使途秘匿金…
ホームセンター向けにも販売、PB商品強化。
買付日 : 2020年3月
数量 : 100株
取得単価 : 2,111円
今回は業績について紹介します。
2020年12月期(4Q)
■売上高 213,404百万円(△3.3%)
■営業利益 11,017百万円(△20.1%)
■当期利益 8,007百万円(△16.7%)
・主力のファクトリールートで販売が減少
・減価償却費、支払手数料の増加により減益
ファクトリールート は消耗品は徐々に回復基調となりましたが、設備投資案件は引き続き停滞しました。
eビジネスルートはBtoCの通販企業への受注が増加し、依然として売上高は拡大傾向です。
ホームセンタールートは巣ごもり効果、仕入先変更による売上高増加、プロショップへの売上拡大も継続しました。
減価償却費の増加は以下の通りです。
・物流センター「プラネット東北」「プラネット南関東」建屋、物流機器等(+673百万円)
・基幹システム「パラダイス」リニューアル(+626百万円)
支払手数料はシステム関連保守点検費と新システム初期対応費用です。
うちの会社だと情報システム費で処理する内容ですね。会社によって色が出て興味深いです。
配当金領収書に総会決議通知が同封されていました。
質疑応答には株主優待制度を継続しないのかという質問があります。
こちらには再開の予定なし、税務上損金算入できず負担があるからという説明があります。
(そんなことは始める前から分かり切っていることですが…)

次期は増収増益を見込みます。
基本は増収での増益ですが、広告宣伝費177百万円の削減効果が含まれます。
はい、これが株主優待の費用ですね。
配当は当期比+3.5円を見込みます。
まだ前期比では△2.5円の水準です。
トラスコ中山(東証1部、9830)の主な指標(2021/4/23現在)
■ 株価 : 2,765円
■ PER(予想) : 19.15倍
■ PBR(実績) : 1.37倍
■ EPS(予想) : 144.37
■ 1株配当(予想) : 36.50円
■ 配当利回り(予想) : 1.32%
■ 株主優待
なし
株主に交付する優待利用券等の税務上の取り扱いについて確認しておきましょう。
基本は優待利用等による利益の供与があった時に交際費等の支出があったものとみなされます。
金額は売上原価相当額、減価償却費相当額は控除となっています。
(色々前段があるのですがそこは割愛)
株主優待金品の送付費用も交際費等として取り扱う必要があります。
ちなみに法人が得意先等に対する接待等に付随して支出する費用も交際費等ですからね。
交際費になると基本的には損金不算入。
つまり費用として差し引くことができず、その分だけ利益がかさ上げされます。
そうなるとその利益に係る税金が増えるという流れになります。
つまり課税所得がない赤字企業が安心という訳ですね(違
ちなみにこの本、目次見ているだけで面白いです。
口止め料、チップ代、総会対策費、使途秘匿金…

- 関連記事
スポンサーリンク