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TOKAIホールディングス 企業価値を自己評価に興味深々です

TOKAIホールディングスは2013年2月に投資しています。

297円で購入しています。

今回は第5期第2四半期株主通信と株主優待について紹介したいと
思います。

内容が充実しており、読んでいて楽しかったです。

TOKAIホールディングス_2015⑦

2016年3月期第2四半期の実績ですが、前年同期比・当初予想比で
減収増益となっています。

これはLPガスのCP(Contract Price:サウジアラビアからの輸入価格)
が下落し、顧客に還元したことによるものです。

LPガスCPの価格推移が掲載されており、分かりやすいですね。

TOKAIホールディングス_2015⑧

営業利益は前年同期18億円から19億円の微増となっています。

その内訳をみると、光コラボの先行費用で15億円の減益要因となった
ものの、顧客数の増加やLPガス事業収益改善でカバーした様子が
伺えます。

TOKAIホールディングス_2015⑨

面白かったのが、「株主様への利益還元強化の方針」のページです。

まずは当社企業価値を自己評価しています。

企業価値はEBITDAベースで、LPガス業界平均並みの倍率6倍を前提
としています。そのうえで純有利子負債を差し引いて、株式価値を約
780億円と試算しています。

1株当たり株式価値は670円程度となり、現在の株価514円(2015年10月
31日終値)程度の水準には到底満足していない、と鼻息荒いです。

他方、発行済株式数比率の25.3%にあたる自己株式を保有していること
が投資家の投資心理にマイナスの影響を与えているものと認識している
とコメントしています。

これは自己株式の消却を視野に入れてのコメントでしょうか。
後はコングロマリットディスカウントも影響しているかと思います。

TOKAIホールディングス_2015⑩

一方、金利コストの低減、株式への転換による自己資本充実及び
有利子負債削減を目的にCBを発行しています。

株式転換促進型のCBは上記目的には資するものですが、EPSには
悪影響なので、当社が割安と評価している株価は更に抑制される可能
性があります。

TOKAIホールディングス_2015⑪

株主優待は以下の通りです。

TOKAIホールディングス_2015⑫

前回はアクア商品を選択しましたが、今回はQUOカードにしました。

TOKAIホールディングス(東証1部、3167)の主な指標(2015/12/10現在)
株価 : 526円
PER(予想) : 18.81倍
PBR(実績) : 1.47倍
EPS(予想) : 27.97
1株配当(予想) : 12.00円
配当利回り(予想) : 2.28%

株主優待
権利確定月 3月末日・9月末日
下記の4種類の中から1点を選択
100株以上
(A) アクア商品 500mL×12本又は12L×1本 1,800円相当
(B) 商品券(QUOカード)  500円分
(C) フレンチレストラン「ヴォーシエル」お食事券 1,000円分
(D) グループ会員サービス「TLCポイント」 1,000円分
※1,000株以上、5,000株以上の設定あり
※細かい条件もあるので詳細は会社HPで確認を
※上記以外に下記贈呈あり
 ・自社グループ結婚式場共通婚礼10%割引券
 ・フレンチレストラン「ヴォーシエル」お食事20%割引券

総合利回り(予想) : 4.18%
上記は100株保有、QUOカード選択の場合(アクア商品を選択すると9.13%)
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プロフィール

RYU

Author:RYU
某企業で財務の仕事をしていました
その知識を投資に活かしています

日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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雑誌に掲載されました

☆ダイヤモンド・ザイ2018年6月号
☆ネットマネー2017年8月号
☆マネーポスト2017年春号、夏号

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